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遠隔臨場とは?導入するとどのようなメリットがあるのか事例も交えて解説

最終更新日:2023/11/12

 

「遠隔臨場ってなに?」

「遠隔臨場を取り入れたいけど具体的にどうすればいいのか分からない」

本記事ではそのような悩みにお応えするため、メリット・必要な準備・注意点から実際に遠隔臨場を活用した事例まで解説します。

公共工事だけでなく民間工事でも、遠隔臨場のノウハウを活用すれば現場業務の効率化に役立ちます。ぜひお役立てください。

弊社では現場管理アプリ「SITE」を提供し、働き方改革を目指す企業様をサポートしています。




遠隔臨場とは?


遠隔臨場とは、動画撮影用のカメラ(ウェアラブルカメラ等)により撮影した映像と音声を Web 会議システム等を利用して「段階確認」、「材料確認」と「立会」を行うものである。

引用:建設現場の遠隔臨場に関する試行要領 (案) 令和 3 年 3 月 国土交通省 大臣官房技術調査課

簡単にすると「ツールを活用して離れたところから現場確認を行う」ことです。WebカメラやWeb会議システムを利用することで、監督職員等が十分な情報を得られる場合に適応されます。

建設業界ではここ数年、就業者全体の高齢化や若手離れの影響による人材不足や長時間労働が悩みの種です。国交省も建設業のあらゆる分野で生産性の向上を図るi-Constructionを推進しています。

遠隔臨場もその一環です。少ない人数でも業務を効率化できる手段の一つとして注目されています。また、遠隔臨場のような仕組みができれば、コロナ禍の影響で実際に対面することが難しい状況でも対応が可能になります。

参考:遠隔臨場システム導入による建設業での課題解決例|テレワークナビ


遠隔臨場を活用する4つのメリット


遠隔臨場を活用するメリットは主に4つあります。

  • 移動時間の削減につながる
  • 感染症対策ができる
  • 安全性の向上につながる
  • 人材不足解消につながる


移動時間の削減につながる


遠隔で現場確認が行えるため、移動する必要がありません。単純に距離が長くなればその分、移動時間や移動に伴う準備、場合によっては現場での待ち時間など、もったいないと感じる時間が増えていきます。

遠隔臨場ができるようになれば、移動時間を違う仕事にあてられるため効率よく動けるようになるでしょう。




感染症対策ができる

遠隔臨場が安全性の向上につながる理由は、「すぐに確認できる」「頻繁に確認できる」環境ができるからです。現場に直接行き確認する場合は、確認事項を全て当日に漏れなくやりきらなくてはなりません。場合によっては時間が足りなくなり、確認がおろそかになってしまいます。

遠隔臨場の環境が整っていれば、気になった点があればすぐに確認ができます。また、万が一トラブルがあった場合も伝言ゲームにならず、映像として現場確認ができるので適切な判断ができるでしょう。


安全性の向上につながる


遠隔臨場が安全性の向上につながる理由は、「すぐに確認できる」「頻繁に確認できる」環境ができるからです。現場に直接行き確認する場合は、確認事項を全て当日に漏れなくやりきらなくてはなりません。場合によっては時間が足りなくなり、確認がおろそかになってしまいます。

遠隔臨場の環境が整っていれば、気になった点があればすぐに確認ができます。また、万が一トラブルがあった場合も伝言ゲームにならず、映像として現場確認ができるので適切な判断ができるでしょう。


人材不足解消につながる

遠隔臨場ができるようになれば、間接的ではありますが人材不足の解消につながります。現場臨場にかかっていた時間が、他の仕事にあてられるようになるからです。

新しい人材は現場で活躍するまでに時間がかかりますが、業務を効率化すれば今いる人材の時間を有効活用できます。遠隔臨場を活用すれば効率良く仕事ができるようになり、人材不足の悩みも軽減されるでしょう。


遠隔臨場に必要なルールや機器




遠隔臨場を行う場合、撮影用のカメラは受注者側(現場側)が準備・用意することになっています。Web会議システムに関しては、受注者・発注者が双方相談の上、使いやすいものを選びましょう。



カメラもWeb会議システムも機材やツールの指定はありません。ですが、仕様に関しては指定があるので条件を満たすものを使いましょう。

▼カメラの仕様

【映像】 画素数:640×480 以上 カラー / フレームレート:15fps 以上

【音声】 マイク:モノラル(1 チャンネル)以上 / スピーカ:モノラル(1 チャンネル)以上

▼Web会議システム

【通信回線速度 】 下り最大 50Mbps、上り最大 5Mbps 以上

【映像と音声】  転送レート(VBR):平均 1 Mbps 以上

建設現場の遠隔臨場に関する試行要領 (案) 令和 3 年 3 月 国土交通省 大臣官房技術調査課を元にして記載

細かい解説は省きますが、640×480というのは画像サイズを表しているのでカメラの性能としては30万画素以上のものを用意すればいいということになります。ちなみに、iPhoneのカメラだと最も古い「iPhone3G」でも200万画素あるので、スマートフォンのカメラだと全く問題ありません。

参考:[iPhone]カメラの画素数はどのくらいですか? | よくあるご質問(FAQ) | サポート | ソフトバンク


遠隔臨場を活用する際の注意点



遠隔臨場を活用する際の注意点について解説します。主に以下の3つです。

  • 通信環境の整備
  • プライバシーへの配慮
  • IT機器に不慣れな人へのフォロー



通信環境の整備


Web会議システムを活用するので安定した通信環境が求められます。「必ずひかり回線にしなくてはいけない」といったハードルの高いものではなく、一つの目安としては「YouTubeの動画を安定して視聴できる環境」程度でも問題ないでしょう。

前述したような環境であれば、Wi-Fiにつながなくてもスマートフォンの4GLTE回線でも十分に対応できるレベルです。例えばSoftBank 4G LTE環境だと以下の通りです

通信速度(受信実効速度)は、Android™ は97Mbpsから172Mbps、iOS は90Mbpsから163Mbpsです。

引用:[SoftBank 4G LTE]通信速度を教えてください。 | よくあるご質問(FAQ)



最低限、「映像の内容が確認できる」、「会話が途切れない」くらいの環境は確保しましょう。通信環境が整備されていればいるほど、映像の共有や会話がスムーズになります。


プライバシーへの配慮


撮影時に人が映り込むこともあるため、関係する人達への配慮が欠かせません。撮影した映像は記録用として保存し、不特定多数の人が閲覧する可能性もあります。どういう目的で撮影しているのか、どういった用途で使うのかなどを共有しておきましょう。


IT機器に不慣れな人へのフォロー


使い慣れていない人にはフォローが必要です。遠隔臨場を行う前に周知しておき、実際に始めるまでに使い方や仕組みを関係者全員が理解している状態にしておきましょう。

スマートフォンを利用したり、使い慣れたWeb会議システムを利用するなど、利用者が使いやすい機器やツールを使うのも一つです。


隔臨場を活用した事例

りんかい日産建設株式会社の事例



現場の多くが全国各地の港湾や河川で、監督官庁から車で数時間以上かかる現場が多数ある。そうした移動経費や時間コストに加えて、コロナウィルスの影響もあって遠隔臨場の必要性が増した。スマートグラスを活用し遠隔化を行ったことで、現場臨場の数は5分の1程度に減少したという。大幅な時間コストの削減と作業効率化につながった。

参考元:遠隔臨場システム導入による建設業での課題解決例|テレワークナビ


松本市上下水道局の事例


現場で撮影した写真を持ち帰り確認したり、タブレットを用いて現地と庁舎を繋いで映像を確認したりしていた。しかし写真では一部しか確認できない、タブレットはサイズが大きく使い勝手が悪いなど課題が多かった。Webにつながるポータブルカメラを導入し、遠隔臨場を実施できる環境を作ることで課題を解決しています。

参考元:導入が進む遠隔臨場とは? メリット・デメリットや活用事例を紹介 | Biz Drive(ビズドライブ)


まずは無料ツールを使って遠隔臨場を体験しよう


遠隔臨場に取り組んでみようと思われた方は、まず「無料」でできるところから始めることをおすすめします。その上で効果的なのは現場管理アプリを活用することです。特に民間工事など、小規模な工事やちょっとした現場確認で有効です。

現場管理アプリは建設業の業務改善に役立つ機能が備わったアプリで、スマートフォン、インターネット環境、パソコンの3つがあればすぐに使えます。

アプリによって若干機能は異なりますが、弊社が提供する「SITE」であれば、チャット機能・ビデオ通話機能を備えているのでアプリを通じて遠隔臨場が可能です。また、記録した動画や写真を案件ごとに管理できる機能も備えているため、写真整理や図面整理が効率良くできるなど、遠隔臨場以外の面でも役立ちます。

遠隔臨場を活用してみたいけど、せっかくなら業務全般を見直して効率化してみてはいかがでしょうか。困ったことがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。

▼現場管理アプリについて詳しく知りたい方はこちら

現場管理アプリとは?メリット・デメリットと選び方のポイント

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