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働き方改革は現場環境から!より良い職場環境をつくるために必要なこととは?
最終更新日:2022/06/10

建設業界は、国交省をはじめ、より働きやすい環境をつくるように強く求められています。
こういった課題を解決するには、企業ごとにことなる課題を明確にし、課題ごとに解決策を考えて対処しなければなりません。取り組む案件の内容や立場によって大きく変わるため、現実問題として難しい課題と言えます。
より良い働き方に求められるものは、以下のような問題点への対応だと考えられます。
・給与が見合っていない
・残業時間が多すぎる
・作業効率が悪い
・人間関係が悪い
・物理的な現場環境が劣悪(暑い・寒い・トイレが規定よりも少ない・トイレが男女兼用・設備が古すぎるなど)
経営や現場責任者という立場になると、現場からは離れ現場の状況を把握するには、自社の実績だけでなく現場からの報告が頼りです。よって根本的な問題解決に必要なことは、現場の状況をどれだけ把握できるかでしょう。
本コラムでは良い職場環境を作るために必要なこととは?といったテーマについて、お届けしていきます。社内への提案やより良い環境改善にお役立てください。



01.良い職場環境とは?様々な立場の人がいるからこその課題
現場にとって働きやすい環境とは、そこにいる人たちや関係者が望む環境を整えることにあります。ありがちなのが、独断でこうすれば良くなるだろうと思って実行したことが、あまり効果的ではない場合です。
特に建設業界の「現場」で働く人は様々で、オフィスワークを主とする人、社員として雇用している職人、さらに外注の職人まで、様々な立場の人が案件を共有して取り組んでいます。
経営者が現場の望む良い職場環境を作るには、それぞれの状況を理解した対策が求められ、簡単ではありません。だからこそ、適切な業務報告や意見が入ってくれば理想ですが、現実はそう上手くいかないこともあります。
報告し辛い社内環境、コミュニケーションが希薄といった問題や、「現場とはこういうものだ」という古い慣習による問題など様々です。
02.建設業経営者にできること
そんな中、建設業の経営者がしなくてはいけないことは、報告を待つことではなく自ら積極的に内勤の従業員へのケア、現場の職人たちとのコミュニケーションを図るなど情報をキャッチすることと言えるでしょう。
しかし経営者という立場上、あまり関与しすぎると従業員や職人がやりくくなるという状況もあります。
社長自らが職人たちとともに工事現場に出ている場合は、日常のコミュニケーションでまかなえるかもしれませんが、その時は内勤の従業員へのケアが重要になる場合もあるでしょう。
ですが身体は一つしかないので、全てを等しく理解するには限界があります。したがってそのような問題を解決するためには、
・信頼できる業務責任者や建設現場責任者に任せる
・ITツールを活用し、会社全体や案件の状況を把握できるようにする
・過酷な現場が予想される案件を引き受けないようにする
このような方法で対策するのが良いでしょう。
-方法(1) 信頼できる業務責任者や建設現場責任者に任せる
それぞれの持ち場で経営者のパイプ役となる存在がいれば、各建設現場の状況を正しく把握し適切な環境改善ができるでしょう。
反対に要望に応えることが難しい場合でも、現場を上手く収めてくれる役割を担ってくれます。全てを自分で受け持つのではなく、自分の代りとなれる人材を育成することは、長期的に考えても重要だと言えます。
-方法(2) ITツールを活用し、会社全体や案件の状況を把握できるようにする
もう一つはITツールの活用です。ITツールがあれば、写真や図面の共有をしたり、レポート機能によって建設現場からの報告が楽になるなど、情報共有が円滑に進み、建設現場にいる人たちから、オフィス現場で働く従業員も効率良く仕事が進められるようになるでしょう。
そして経営者も一つのシステムで情報を一元管理すれば、どこにいても情報を把握することができるので、適切な判断を助けてくれる心強いツールとなります。
-方法(3) 過酷な現場が予想される案件を引き受けないようにする
3つ目は少し難しいですが案件の調整です。これは経営者にしか判断できません。
この機会に自社の強みや弱みを把握し、自社にとって厳しい案件を無理して受けないようにするというのも、根本的な問題解決としては有効です。
売り上げ重視から環境重視の考え方をシフトし、現状の戦力で施工のクオリティを維持しつつ、余裕をもって受けられる工事に厳選するという選択肢を持つことは大事ではないでしょうか。
ただ根本的には多くの案件を受注できることが一番です。そのバランスを見極めることは難しいですが、できるだけ会社全体として働く環境を整えて、良い人材を確保しておくことが重要になります。

03.働き方改革への対策のカギは業務効率を上げること
それぞれの役割で働く人達が何を求めているかを知り、環境を整えることは働き方改革への対策にもつながります。給与や残業時間の問題も、まずは業務効率を上げることや現場環境を整えることが解決への第一歩です。
働き方改革によって労働者のワークライフバランスが保たれることは重要ですが、現実問題として心配されることは実質稼働時間の短縮による業務の圧縮です。
週休2日の導入、残業時間の上限罰則化などが始まれば、いくら従業員や職人が自ら働きたいと思っていても働かせるわけにはいかなくなります。
だからこそ、業務効率化を中心とした働く環境の改善に取り組むことは重要です。
04.より良い職場環境をつくるために必要なことまとめ
今回は現場環境の改善のために必要な考え方をお伝えしてきました。責任者の重要性などは、もう既にご存じのことだったかもしれませんが、ITツールの導入による環境改善など取り組みのヒントとなれば幸いです。
弊社ではより良い現場環境のお手伝いができる資料をご用意しております。ITツールの導入による環境改善にお役立てください。

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