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【建設現場の効率化】現場の生産性を高める方法とは?「i-Construction 」に基づく施策が重要

最終更新日:2023/11/12

 


建設現場で働く人が年々減少している昨今では、生産性の向上が急務といわれています。そこで国土交通省は、建設業の生産性の向上を課題に掲げました。


その生産性を高めるための施策が「i-Construction」です。建設現場の生産性はどうすれば向上するのか、i-Constructionを軸とした生産性を高める方法をご紹介します。





現場管理・施工管理の仕事について


現場管理・施工管理の仕事は、端的にまとめると「現場を円滑に稼働させる」ことです。施工管理の4大管理の役目を担い、現場の工事スケジュールや安全面の管理から会社の利益に直結する原価管理まで重要な役割を担っています。


つまり、管理者がボトルネックになってしまうと、どれだけ優秀な職人が集まっても工事を完了することが難しくなるのです。それだけ建設現場における施工管理者の存在も大きいと言えるでしょう。


だからこそ、施工管理者が課題と感じていることや業務の妨げになっていることは、優先して解決したい課題です。過剰に時間が取られていることがないか確認し、課題を洗い出しましょう。


どのような課題が現場管理者を悩ませているのか?


会社ごとに抱えている課題は様々ですが、多くの現場管理者を悩ませているのが「図面や写真の管理」、「言った・言わないによるミスが発生する」、「最新情報の共有漏れが起こり出戻りが発生する」などではないでしょうか。


他にも人間関係によるトラブルや、そもそも人手が不足しているなど現場管理者だけでなく会社全体が抱えている課題もあるかもしれません。


ここ数年で言えば、コロナによる影響もあったことでしょう。しかし、本質的にはコロナによって新たな課題が生まれたというよりは、これまで抱えていた課題がより一層顕在化したのが現状ではないでしょうか。


現場管理者を悩ませる現場の課題。解決するためにはこれまでの仕事の進め方を見直し、できることから無駄を無くして効率化することが必要です。細かな確認や業務で時間を取られないようにして、現場管理者が本来力を発揮すべき管理や状況判断に頭と時間を使えるようにしなくてはなりません。


▼コロナ禍によって変わった世間のニーズに建設業はどう立ち向かうべきか

コロナ禍で浮き彫りになった建設業の課題と解決策を解説。今後の建設業で求められることとは?


国土交通省が推進する「i-Construction 」とは


先述したような課題を考えると、人口減少や高齢化が進む日本において、建設の賃金水準の向上や働き方改革、生産性の向上が必要不可欠です。そこで重要なのが国土交通省が推進するi-Constructionです。


i-Constructionとは、建設現場の調査や測量、設計、施工、検査、維持管理など、全ての工程においてICTなどを用いる施策のこと。2025年までに、建設現場の生産性を2割高めることを目標としています。


ICT(Information and Communication Technology)とは、インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジーの略称で、「情報通信技術」を意味します。


例えば、業務効率化ツールによる従業員同士の円滑なコミュニケーション、営業先からレポートを会社に送信する行為、SNSやメールでのコミュニケーションなどは、全てICTの活用例です。


つまり、IT技術を用いて人々の暮らしを豊かにしたり仕事を効率化したりすることがICTの役割と言えます。


i-Construction に基づく建設現場の生産性アップの施策例


それでは、i-Constructionに基づいた建設現場の生産性アップの施策について、具体的にご紹介します。

CIM


CIM(Construction Information Modeling/Management)は、3Dモデルと仕様などを一貫して管理する情報システムのこと。

設計段階から3Dモデルで議論検討することで、着工まで気づけなかった潜在的な問題や課題を浮き彫りにでき、業務や工事の手戻りを防ぐことができます。

また、属性情報と3Dモデルを同じ場所に保管できるため、維持管理のコスト削減の効果も期待されています。


ドローンの活用


建設現場の測量にドローンを使用することで、数百万地点の測量を約15分で完了できるうえに、測量データの3Dデータを作製できます。

その結果、測量における生産性が大きく向上するほか、設計・施工計画時に必要な土量の自動算出も可能です。
また、検査書類の作成に必要なデータ収集にもドローンを活用できます。

ドローンを適切に操縦できる人物の育成が問題となりますが、ドローンの操縦は一般的にそれほど難しくないといわれています。

 
ICT建設機械による施工


ICTをMC(マシンコントロール)に活用することで、生産性向上が期待できます。

3次元モデルから作成したデータを取り込んだ建設機械が、データに基づいて自動で施工します。
中部地方整備局が発表した資料によると、施工の誤差は許容範囲内であったとのこと。

ICT建設機械が一般に広まれば、より効率的に広範囲の施工が可能になります。


従業員の生産性やモチベーションを高める施策


i-Constructionに基づいた建設現場の生産性アップの施策を取り入れることは大切ですが、実際に行動するのは現場管理者や現場の職人です。現場に従事する従業員や職人たちのやる気をそいで「人の生産性」を下げないための働きかけも忘れてはいけません。生産性を高める方法を2つご紹介します。


業務効率化ツールの導入で事務作業の負担を軽減する


従業員は、施工に集中できる環境でなければ生産性が低下する恐れがあります。先述したように、「古い図面のまま施工に進み手戻りが発生した」などが起こるとモチベーションが大きく下がってしまうでしょう。


従業員は、施工に集中できる環境でなければ生産性が低下する恐れがあります。例えば、古い図面のまま施工に進み、手戻りが発生した場合には従業員のモチベーションが大きく下がることもあるでしょう。

また、建設現場から関係者に写真や動画を送るのに時間がかかれば、施工に使える時間が短くなり生産性が低下します。


施工管理者にとっては手戻りのために時間を無駄にすることになります。


このような事態を防ぐために役立つのが業務効率化ツールです。業務効率化ツールを導入すると以下のようなメリットがあります。


・図面が常に自動更新されることで古い図面のまま施工に進む心配がない

・写真や動画をクラウド上にアップして素早く共有できる

・建設現場から管理者へのレポートを楽に作成、提出できる


これらを実現できる業務効率化ツールを導入することで、プロジェクト全体の生産性向上が期待できます。また、管理者はいつでもどこでも、施工現場の状況がわかるようになります。


▼現場の効率化のポイントと具体的な方法を詳しく知りたい方はこちら

現場管理の効率化に必要なポイントと具体的な方法を詳しく解説


賞与の充実化


建設現場の従業員の生産性を上げるために、「賞与の充実化」をすることも選択肢の1つです。


厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」によると、建設業男性生産労働者の平均年収は2012年が約391万円でしたが、2017年には約444万円にまで上がっています。
建設業における賃金問題は解消されつつありますが、肉体的な負担の大きさを踏まえると、まだまだ賃金は安いと言えるかもしれません。

しかし、基本給は一度上げると簡単には下げられないため、多くの企業は給与アップに対して消極的でしょう。

そこで注目したいのが賞与の増額です。
賞与は、就業規則などに「業績により支給しないこともある」と定めておくことで、業績によっては不支給にできます。ただし、一度上げた賞与を簡単に下げると従業員のモチベーションが下がる恐れがあるため、慎重に賞与の額を決めることが重要です。


建設現場の生産性をあげるための施策まとめ


建設現場の生産性を上げるには、測量や施工などあらゆる工程を効率化する必要があります。国土交通省が推進する「i-Construction 」に基づいた施策や、従業員のモチベーションを高める施策を導入しましょう。


現場管理者をはじめ、現場が生命線となる建設業において、無駄を省き業務の効率化を推進することは極めて重要なことです。できることから取り組みを始めて行きましょう。


当社が提供する現場情報共有ツール「SITE(サイト)」は、建設現場の従業員の生産性を向上するだけでなく、職場全体の環境を改善するための機能が多数搭載されています。


以下から無料で資料がダウンロードできます。より詳しい内容が知りたい方はぜひご活用ください。




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