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【現場管理のリモート化】現場管理の仕事をリモートで行うメリットや方法・課題についても解説
最終更新日:2024/10/30
リモートワークがひとつの働き方として定着しつつある昨今ですが、「現場仕事ではリモートはできない」「できるとしても何をリモートにするのかイメージできない」と考えてはいないでしょうか。
結論からお伝えすると、現場管理の仕事はリモートで行うことが可能です。そればかりではなく、リモートで行うことで建設業における課題を解決する手助けにもなります。
本記事では現場管理をリモートで行うことはどんなメリットがあるのか、そしてどんな方法で行えば良いのかを解説します。リモートでの現場管理を詳しく知りたい方は、ぜひ本記事をお読みください。
もくじ
現場管理はリモートでもできるのか
建設業の現場管理は、一部の業務をリモートで行うことが可能です。
例えば現場管理の業務の中で、現場の状況確認や現場への指示出しはリモートでできる業務です。ハンズフリーで周囲を撮影したり通話ができたりするツールによって、遠く離れていても現場管理ができるようになります。
複数手掛けている現場がそれぞれ離れていても、現場管理ができる人が少なくても、リモートで現場管理を行うことで対応が可能となるのです。
現場管理をリモートで行うことによる4つのメリット
現場管理をリモートで行うことは、建設業界の課題に対するひとつの解決策にもなります。
現場管理にリモートの方法を取り入れることによる4つのメリットを詳しく解説します。
現場への移動時間の削減
離れた現場に対して、リモートで確認や指示ができるようになるため移動時間が削減できます。
現場への往復の時間や、複数の現場を巡回するための時間など、積み重なると多くの時間がかかっているのが現場への移動時間です。移動時間が削減できれば、その分他の仕事に時間を回すことができるため生産性が高まります。
人手不足の解消
リモートで現場管理ができれば、人手不足の解消にもつながります。遠隔で監督・指示をすることで、常に現場にいなくても現場対応が可能です。また、1人で複数の現場を担当できるようになり、現場に必要な人員が今までよりも少なくなるため、人手不足の問題へのひとつの対応策となります。
技術や知識の継承・若手人材の育成
マニュアル化されていなかった技術や知識の継承が促進でき、若手人材の育成にもつながります。リモートで現場管理を行えるようになれば、技術や知識の豊富なベテランが一ヶ所にいながら、さまざまな現場にいる若手に指導してもらうことが可能です。
困ったときもすぐに映像や音声をつないで指示を受けられるようになり、疑問があってもすぐに解決できるようになります。
実際の作業を見て学ぶことが多い建設現場での仕事を、遠隔支援を通じてより多くの若手に学んでもらうことができるようになるのです。
効率化・生産性の向上
リモートによる現場管理を取り入れる最大のメリットは、業務効率化による生産性の向上です。離れた場所への業務が可能となることで、現場の掛け持ちができ1人あたりの現場管理可能数が増加します。
業務効率が上がることで、時間を有効活用できるようになり、生産性の向上につながります。
リモートによる現場管理方法を紹介
リモートによる現場管理の方法には、いろいろな方法があります。その中でも代表的な3つを解説します。
遠隔臨場
遠隔臨場とは、現場から離れた場所から臨場を行うことです。国土交通省によると「材料確認」「段階確認」「立会」を遠隔で行うことと定義されています。
遠隔臨場は国土交通省の主導によって2020年度から建設現場で試行が始まっており、2022年度から本格的に実施すると発表されました。
参考:国土交通省|建設現場における遠隔臨場に関する実施要領 (案) 令和 4年3月
参考:国土交通省|建設現場における「遠隔臨場」を本格的に実施します
▼遠隔臨場を導入するメリットや事例については、下記の記事で詳しく説明していますので、ご覧ください。
スマートグラス
遠隔での作業支援に最適なスマートグラスと呼ばれる端末を使って、現場管理を行う方法もあります。スマートグラスとは、カメラやオーディオ、Bluetoothが搭載されたメガネ型のウェアラブル端末のことです。
スマートグラスを使用することで、両手が空いた状態で映像や資料を共有できたり、目の前に投影された指示を見たりできるため、作業の支援に役立ちます。
アプリを活用した方法
リモートによる現場管理を行うには、アプリを活用する方法もあります。リアルタイムでやりとりが可能なチャットやビデオ通話機能がついているアプリであれば、離れていても必要なときにすぐにコミュニケーションがとれます。
また、資料共有機能や動画・写真共有機能があれば、離れた現場の様子を確認し、資料を共有しながら指示することが可能です。
アプリは普段使用しているスマートフォンやパソコンに入れて使用でき、初期コストもあまりかかりません。「リモートでの現場管理がどんなものか、まずは試してみたい」という場合のはじめの一歩におすすめです。
▼現場管理アプリについて詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
現場管理をリモートで行う際の課題
現場管理をリモートで行う際のメリットや方法を解説してきましたが、いざ実際に取り組もうとしても上手くいかない場合があります。どのようなことがネックになるのか、取り組む前にどのような課題があるのかも把握しておきましょう。起こりうる課題を想定しておくことで、事前に対策を考えておくことができます。
設備面の課題:現場の通信環境が不安定
リモート作業は双方の通信環境が整っていることが必須です。現場の通信環境が不安定だと、かえって時間がかかってしまうことになりかねません。取り組みを始める前に、通信環境が問題ないか確認しておくといいでしょう。
例えば手持ちのスマホでビデオ通話を行う、PCやタブレットを現場に持ち込み通信環境のテストを行うなど、テストは比較的簡単に行えます。事前に確かめた上でリモート環境を整えましょう。
人的な課題:環境を作っても活用できない
長年続けてきた現場管理の方法が染みついていて、新しい設備や技術を取り入れることに抵抗を感じてしまう人は少なくありません。リモートに対する理解度や受け入れようとする意識は人によって差があるため、導入してはじめの頃は指導や教育にある程度時間がかかってしまうことは理解しておきましょう。
対策としては、はじめから上手く定着することはないと考えておくこと。取り組みを続けていくことで徐々に利便性を感じていくので、根気よく続けましょう。導入前に可能な限り説明しておくことも大切ですが、実際に活用してみないとイメージが湧かず、益々難しいと思わせてしまい逆効果になりかねません。その点は注意して共有するようにしましょう。
離れた現場とのやりとりに便利なPROSHARE
現場情報共有アプリ「PROSHARE」は、離れた現場と円滑なコミュニケーションを取るのに便利なアプリです。
「PROSHARE」に備わっているチャット機能・ビデオ通話機能を使うことで、アプリを使った遠隔臨場が可能となります。
資料共有機能では、指差したところが相手にも共有されるため、離れた場所からでも指示や相談などがしやすい仕組みになっています。
遠隔で便利な機能以外にも、動画や写真を案件ごとに管理できる機能やスケジュール管理機能もついており、現場管理の細かい作業を楽にしてくれます。
シンプルなつくりになっているので操作が分かりやすいため、今までITツールの導入に踏み切れなかった会社にもおすすめです。
▼現場管理アプリ「PROSHARE」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
取り入れやすいところから現場管理のリモート化を進めよう
現場管理の仕事の一部をリモート化することで、現場への移動時間の削減や人手不足の解消など、多くのメリットが得られます。
もしどんな方法でリモートの現場管理を導入すべきか、迷ってしまった場合は、取り入れやすいところからリモート化を進めてみてください。
身近なところから導入を進めていくことで無理なく浸透し、うまく活用できるようになります。
PROSHAREブログでは現場管理以外にも、建設業の働き方改革に役立つ情報を定期的に発信しています。興味のある方は、ぜひ他の記事もご覧ください。
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